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引っ越して〜塔の上のラプンツェルに

数秘の占いでいうと、私、この春から新しい人生のサイクルが始まる年なんだそうで、
前からかなり楽しみにしていたんです。
でも、春はちょっと体調が悪く、いいこともなく、
「なによー、新しく始まるって言ってたのに、更年期くらいしか始まんない」とかって悪態ついてたところ、梅雨のころからいろんなことが動き出しましたよー。

なかでも、大きな動きとして、ジャーン! 引っ越しました!

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ずーーっと応募し続けてきた公営住宅にようやく入れることになったんです。
苦節6年。長かったー。
入居OKの連絡がきてからは時間もなく、バタバタとあっという間に引っ越しとなり、
7月の半ばの35度の猛暑のなか、ひん死の状態で荷造り、荷解き、
知らぬ土地で右往左往、先住民の方たちの視線にビクビクしつつ、
ようやく、最近になって落ち着いてきたところです。

今度の家は地上12階にありまして。
とっても眺めがいいのです。取り柄といえばそれだけです。
東京タワーを眺めながら毎日晩酌です。笑!

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そして。娘にもプライベートな部屋ができました。
自分の部屋が欲しいお年頃だったのでちょうどよかった。

引っ越す前、見事なまでに昼夜逆転していた娘は、
東向きの朝日のあたる部屋になったせいか、朝起きるようになりました。

ここに引っ越してきた翌日、まだ段ボールの中で生活していたのだけれど、
娘がとつぜん「あ〜〜〜、なんか、めっちゃ開放感!」って叫んだのです。

なんだったんだろうか。
前の家も嫌なところはなかったはずだけど、やっぱり、いろんなしがらみやら、
近所の目やら、子どもながらに気にしていたのかもしれないですね。

私のほうは知らない人ばかりの土地に住む不安が大きかったけど、
娘は、それを「開放感!」って感じるんだなあって。
なんか、嬉しくなったー。
引っ越してよかったんだなーって、心から思えた瞬間だった。

半月経過して、ご近所さんにも挨拶をすませ、ゴミ捨てのルールや
買い物のルートなんかがちょっとづつわかってきたので、
私もすっかり落ち着きました。
ここは、意外にもプライベートをしっかり守れる居心地のいいところです。
建物はレジェンド!ってくらい古いけど、お風呂は新しくて広いし、
駅も近いし、とっても住みやすい環境です。
マーブルも最初から落ち着いてたから、きっといい気が流れてたんだと思う。

そして、娘は、相変わらずほとんど家にいるけれど、
小説を読んだり書いたり、最近はiPodで好きな音楽を聞いて歌いまくるのがお気に入りの様子。
その姿はまるで「塔の上のラプンツェル」笑。

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でも、前よりは自分から買い物に行ったり、外に出るようになりました。
もちろん私は意地悪な魔法使いの母ではないので、
「どうぞどうぞ、行ってらっしゃい、どこまでも!」と外出を喜んでいます。

私の体調もばっちり快調になりました。
最近の私の楽しみは六本木ヒルズでやってる「朝の太極拳」。
すっかりセレブ気分で(無料の)イベントを楽しんでる毎日です。
# by momeco | 2013-08-04 14:31 | 日常

ぼくはぼくでよかったんだ

梅雨だけど、なんだかさわやかないい天気が続いています。
先日、フリースクール主催のイベントに行ってきました。
学校に行けなくなって家やフリースクールで育った人たちのその後を考えるシンポジウム。
やっぱり、ホームエデュケーションだなんだといっても、ぶっちゃけ親としてはそこのところが心配なわけですから。
で、でね。結果、ほんと行ってよかった。
シンポジストは現在就労している不登校経験者の若者と就労先の社長や上司、
そして、進学している不登校経験者の若者と進学先の先生や先輩というコンピ。
本人だけじゃなくて、社長や先生まで呼んでくるところがまずびっくりです。
若者たちは自分の言葉で自分自身のことを飾らずにさらりと語っていました。

Tくんは小5で学校に行かなくなり、二十歳までフリースクールに所属。その後フリースクール関係の活動をしていたけれど、突然、就職したくなったのだとか。現在は電子書籍を扱う会社に営業職で勤務している。社員数100人くらいの中小企業だ。
Tくん曰く、「大企業や小さな会社よりも、これくらいの中小企業なら僕のような人間を面白がってとってくれるんじゃないかと思った」そうで。
横に社長がいるのにもかかわらず、堂々と言ってのける大物ぶり。しかも、ユーモアたっぷりでまったくいやみがない。
社長の話もよかった。「不登校とかフリースクール出身だとかは、まったく気にした記憶がない。とにかく彼はなんだかやってくれそうな気配を持っていた。実際の行動力もあるし、コミュニケーション能力は非常に高い」らしい。とってもいい人材を得たと言っていました。
しかもTくん、今度社内結婚が決まったそうだ。

Hさんは小4から不登校、おもにホームエデュケーションで育ち、現在はNPO法人に勤務。
私は個人的に以前から知っていて、勝手にうちの娘と重ねてシンパシーを抱いている、とってもかわいいお嬢さんです。
NPO法人の上司の方に「Hさんはうちの陰の人事部長と言われています(笑)」と言われるほど、フリースクール仲間をどんどん巻き込んでいるそう。
自分のやっていることに誇りをもっていて、人のために楽しく一生懸命やっている様子に、おばちゃん、目頭が熱くなりました。

Mくんは小1から不登校でホームエデュケーションで育ち、25歳で生協に就職。この4月からは同じ生協がやっている福祉分野の仕事についています。

Iさんは中学で不登校、フリースクールで育ち、シューレ大学を卒業。アルバイトなどいろいろやるも長続きせず、とうとう自分で映像制作の会社を作っちゃった女性。
ほんと、人の下で働くのが向いていないのなら、自分が社長になっちゃえばいいのよね。おばちゃん、目から鱗です。「たくましい!」の一言です。

それと、とうの若者本人は来なかったけど、彼を雇っているベンチャー企業の社長さんだけが来ていて、その彼が会社でどんだけ役に立っているかを語ってくれた。おだやかな性格のイケメンでパートのおばちゃんたちの癒しになっていたとか、頑固な職人気質の工場長の下につけたときもなぜかぴたりとうまくいったこととか、カードゲーム関係の仕事が舞い込んできたときに彼の知識とやる気がどれだけ会社に利益を生んだかとか。とにかく、この社長もその若者に惚れ込んでる様子でした。

その後、現在大学に進学中の若者たちの話もありまして。
誰の話も面白くて、もっともっと詳しく知りたい。
3日間くらいやってくれないかな〜と思うほどでした。

もちろんそれぞれ不登校の状況も環境も性格も違うんだけれど、
たいていの子たちは学校に行けなくなった理由はよくわからなかったり覚えていなかったりする。(もうそんなことは今やどうでもいいという感じでしょうか)
勉強はほぼ全員が「なーんにもしなかった」と。
ゲームや漫画や、とにかく好きなことばっかりして遊んでいたとか。
その中でTくんが言ったこの言葉が印象的だった。

「ただ、遊んではいたけれど、どうやって生きていくのかっていうことだけはずーっと考え続けていた

そう。
不登校の子たちは、誰かに何も言われなくたって、一番大事なところをちゃんと考えてる。
だから、「これだ!」と自分で納得して動いたときにはブレないし強いし。
苦しい経験をしてるから、そしてそれを受け止めてくれた親や仲間がいたから、人にも優しい。

世の中の9割の人たちの考えはこうでしょ。
「不登校になったら社会に出られない」
「フリースクールなんて逃げなんじゃないか」
「好きなことばかりやってるのは甘え。社会はそんなに甘くない」
「ひきこもっていたらコミュニケーションのとれない人になるじゃないか」

そういう周りからの圧力に屈せずに子を見守り続けるのって、ほんと、たいへんなんです。
あ、そうです。当然、私は親の立場でいつも考えちゃうんだけど。
でもね、いちばんハードなのは子ども自身だよね。
みんなの話の中に親のことが出てきたのはほんの少し。
だいたいがフリースクールを探してきてくれたっていうところ。
ま、それはフリースクール主催のイベントだからそうなんでしょうけど、
とにかく、まずは親が「学校以外の道があるんだよ」と提示してくれることは大きいと思う。
そこに行ける子も、行かない選択をする子もいるけれど、
ずっと「学校」に心を向けていくよりはずっと前向きになれるポイントじゃないかな。
そこから、それぞれが、自分なりの生き方を時間をかけてさがしていくんだよね。
学校、進学というレールのない道を、自分で考えていくわけだから、そりゃ時間がかかるよね。
でも、なんだか、そのほうが人として正しいやり方なんじゃないかと思う。

来年からアメリカの大学に通うというFくんは
「ここ(頭)では東大生に勝てないけど、ここ(ハート)では絶対負けない自信があるから」と言っていた。
ちょっとクサいけどさ、いいよ。若者ってそういう根拠のない自信こそが大事なんだよ。

ああ〜、いいイベントだったな〜〜。
ここのところの停滞気味の気分が一掃された感じです。
さて、私も好きなことをして、世の中の常識なんてしーらんぺ!でいくことにしまっす!
# by momeco | 2013-06-04 11:09 | 日常

始業式

明日は小学校の始業式。
娘は行かないだろうけど、私はどうしようか。
クラス替えはないみたいだけど先生は変わりそう。
2年前の始業式のことを思い出す。
娘が学校に行けなくなったのが3年生のとき。
「先生がこわい」と言い出したのがきっかけ(だと私は思っている)。
マシンガントークで子どもの言うことも親の言うことも全部途中でさえぎって喋り続けるものすごいパワフルなおばちゃん先生だった。
同伴登校もたくさんしたので、先生に会う機会は山ほどあったのに、
言いたいことの1%も言わせてもらえなかった。
見ているかぎり、子どもたちも、自分の意見を言う前に先生のマシンガンで撃たれまくってるという印象だった。
こんなに支配されて、子どもたちは苦しくないのかなあ〜。私ならムリ!と思いながら授業を聞いていたものだった。
娘は学校に行くたびに顔がこわばり、能面みたいな表情で感情をシャットアウトするようになった。
それで、もう無理して行かなくていい、ということになった。
そして、4年生にあがったときの始業式。
「もしかしたら先生も変わるかもしれないし、楽しい先生かもしれないし」っていう期待で登校。
その期待はあっという間に打ち砕かれた。
新しい担任はマシンガントークおばさんよりもっと年上のがっかりおばさんだった。
おばさんは新しいクラスのみんなを屋上の炎天下に体育座りをさせて、延々と説教をした。
いわく、「先生は習字が好きです。習字を書くときは、真剣に、初めから“失敗しないように”書きます。みなさんも、なんでも最初から“失敗しないように”真剣にやっていきましょう」
その話を聞いていた私はものすごい違和感に包まれて、怒りさえ覚えてしまった。
失敗しないようにって、おかしいよね。
失敗してもいい! 間違ってもいい! 挑戦してやってみて、失敗したらやり直せばいい。間違っていたら、ごめんなさいって言えればいい。
私はそういうふうに子どもに伝えてきたつもりだったから。
あとね、おばさん先生は福島県出身でした。「みなさんは勉強を一生懸命しなければいけません。福島の子どもたちは今、勉強したくてもできないんです。みなさんには学校があります。勉強することができます。そのことに感謝しまければいけません」
この話も、私にはかなり違和感がありました。
震災にあった子どもたちはもちろん大変です。でも、東京で余震や放射能を浴びながらも一生懸命生きていかなくちゃいけない子どもたちだって大変です。感謝して勉強しなくちゃなんて、おこがましい考えのような気もします。
その後はいじめの話。「先生はいじめをする子の気持ちがわかりません……」
もう、この時点でアウト!
そこ、わかろうとしなくちゃだめでしょ! いじめは加害者の気持ちをわかろうとしなくちゃなくならないでしょ。
もう、だめ! 
しかも、話が長い、長い。私なんか吐き気までしてきちゃったもん。子どもたちはなんで平気なんだろう……
かくして、学校から帰ってきた娘はひとこと、
「明日からもう行かない」
そうだね。もう、それでいいと思うよ。

は〜。今年は6年生。どうなることやら。
ドラマチックな展開を期待しながら、母業を楽しませてもらいますわ。
# by momeco | 2013-04-07 12:24 | 日常

仕事って…

日本列島が並みの台風よりも激しい暴風雨に見舞われるという話にうきうきしていたのに、
まあ、たいしたことのないただの雨の日だったように思う。
私は仕事をし、娘はipadで遊んでいる。いつもの一日。
思うように仕事が進まないせいで、もんもんとする。
だいたい、私をライターだと思って仕事をくれる人がいるが、私は文章なんて書けない。
書けないから、撮れないから、デザインできないから、編集者なわけで。。。
編集者ったって、他に何もやったことないから、そう言ってるだけで、
たいしてばりばりやってるわけでもないし、もう、ほんと、しおしおなわけよ。
ああ、書いても書いても自分の文章が気に入らないから何時間かかっても進まない。
テーマは面白いんだけど。
「エンディングノート」。
自分の人生のエンディングをプロデュースするための覚え書き。
いざというとき、どうする? お金は? 保険は? 延命治療は?
お葬式、相続、遺言書、お墓に仏壇に……
知らないことだらけで、だけど、確実に親の現実がすぐそこにあるわけだし、興味津々ではある。
だから、資料ばかり読み込んで、ネットサーフィンばかりして、進まない。
ディレクションは面白いけど、文章がねえ、誰かいいライターに頼めば面白いものになるのに、
いかんせん、書く才能のない私にそんな仕事がきちゃってね。
もう、やめたい。。。。
だいたいね、私は活字中毒で(娘も完全にそうだわ)、いつも4〜5冊同時に読んでたりするけど、
池田晶子センパイは「読書は知性、読むこよは考えること」とかって言うけどさ、
私は、あれよ、読んだら終わり。ページをめくったら前のページのことなんか忘れちゃうんだから。
何冊読もうが、なーんの知性にもなりません。
しかも、こんなに名文をたくさん読んでるのに、自分はいっこうに文章が書けないわけで。
佐野洋子センパイが「読書なんていくらしたって時間の無駄よ」って言ってるほうに私も1票投じます。
ただ、まあ、本さえあればどんだけでも暇つぶしができるってことで、幸せではある。
娘の世代はもはや、電子ブックというか、ネット小説というか、ちょっとわからない世界になっていて、それがまた面白いなと思う。
そういえば、お葬式も、お墓のありようも、昔と今ではかなり変わっているようですよ。
いろいろと世の中は変化しているんだなあ〜〜。
おやすみなさい。
# by momeco | 2013-04-07 01:07 | 日常

整体

何年ぶりかに体の調子が良い。
なぜかというと、夜の寝付きがよくなったから。
思えば、いつからだろうか、夜に眠れなくなってしまったのは。。
10年どころじゃない、20年か、もっと若いときから
ほんとにずーっと寝付きが悪いのが悩みだった。
眠れないと、いろんなこと考えちゃうでしょ。
たいていは考えても無駄なこと、
過去の嫌な思い出とか、
未来の悪い予感とか。
それで、どんどん眠れなくなって……
ここ数年はデパス(精神安定剤)を飲まないと眠れない日々が続いていた。
薬を飲んでることも不安材料で、なんとかやめなきゃと、
ストレッチしたり、アロマや、瞑想や、漢方薬やら、
いろいろ試したけど、どうにもならなかった。
朝は、一日でいちばん最悪な時間で、起き抜けは頭痛で始まる。
体中が凝り固まっていて、慎重に動き出さないと、
グギってどこかをひねって、何日も痛い思いをする日々。
なんでこんなに力を入れて寝てるんだか、私……。
ほんと、夜、布団に入るのが怖くなるくらいだったのよー。

それが、いまや、どうでしょう。
どんなに嫌なことがあった日も、不安で胸がドキドキする日も、
布団に入ったら、グーっと眠れてしまうようになっちゃいました。
不思議です。
さて、そろそろ種明かしをしなくちゃね。
きっかけは腰痛だったんだけど、お友達がすすめてくれた整体院に、
ふらりと行ったわけです。
不思議なところでした。
前日から、お酒や薬を禁止され、下着や洋服を自然素材のものにとの指示。
施術当日は時計やアクセサリーは禁止。携帯も電源を切って来院するようにとのこと。
まずは血圧を計って(私、ものすごく高かった!でも「気にしないで」とのこと)、
問診をじっくり。
その後、金網のついたての前に立って体のゆがみを確認したら、
パジャマに着替えて台の上へ。
そして、あとは寝てるだけ……。
先生が角度を決めてくれるので、そのまま(別につらい態勢ではない)
ただ、寝てるだけ。10分か15分か。
そして、「では奥のベッドで休んでいってください」って
さらに40〜50分くらいただ寝てるだけ。

えー、これでいったい何が変わるわけー?

ところがぎっちょんちょん。
私、体がまっすぐになっちゃったんです。
帰りにトイレに入ったときに鏡を見たら、顔が違った!
目が大きくなっていて、両目の大きさがぴったり同じ!
これはびっくりした。ふだんは右目が小さいんだよ。
そういえば、右に顔が傾いてるって言われたな。
それがまっすぐになったってこと!?

実はそのとき、風邪をひいていた私、
お医者さんの薬を2週間ほどのんでたのに、いっこうによくならなかった。
整体をうけた次の日の朝、
起きた瞬間に、大量の(ほんとに大量の!)鼻水が出て、
それきり、風邪の症状がまったくなくなってしまったの。びっくり!

その後、週に1回、わりと真面目に通っていくうちに、いろいろ体に変調が。
腰痛は、最初の1回でよくなり、
寝るときに枕が必要なくなり、
寝付きがおそろしくよくなり、
朝の目覚めがすっきり、
頭痛もなくなり、
手足の冷えがなくなって、ぽかぽかになり、
肩こりも、なくなっちまった。

いや、ほんと。
どんなに疲れても、体を酷使しても、
夜にきちんと眠れると、このように体は回復するのだなって、
生まれて初めて実感してる今日この頃。

不思議でしょ。
怪しいでしょ。
そうなの。寝てるだけだから、おかしいよね。
あんまり怪しすぎるから、あんまり人には言ってない。
たぶん、合う人と合わない人もいるだろうし。

というわけで、今は、とっても元気な私です。
今年もよろしくお願いします。
# by momeco | 2013-01-17 16:29 | 日常